目次:高血糖の症状と原因
高血糖の症状と原因
高血糖の症状
血糖値が高くなると次のような症状が現れることがあります。このような状態が続くと、糖尿病や糖尿病性合併症を発症するリスクが高くなります。
これらの症状は、軽度であるか、非常にゆっくりと現れるため気づきません。定期的に健康診断を受けることや、糖尿病での血糖を測りながらの食事内容や運動のコントロールが大切です。
- ふだんよりも空腹感や、のどの渇きを覚える
- 夜間は特に尿の回数が増えた
- 皮膚が乾燥する、またはかゆい
- 疲労感があり、眠い
- 目がかすむ
- かぜなどの感染症にかかりやすい
- 切り傷やただれなどの治りが遅い
血糖値が高くなったとき、それを調節できるホルモンはインスリンだけですが、このたった一つの調節メカニズムが破綻した場合、糖尿病を発症することになります。破綻には以下の原因が考えられています。
インスリンがつくれない ( 1型糖尿病 )
日本人の全糖尿病患者のおよそ5%がこのタイプ。現代の医療では改善できない。治療法は唯一インスリン注射によるインスリン補完のみです。15歳以下の若年で発症することが多く、遺伝的要因(HLA:ヒト白血球抗原や自己免疫)やウイルス感染などが関与していると考えられています。
インスリン分泌不全 ( 2型糖尿病 )
インスリンの量が足りない、つまり供給不足状態なのですが、血糖の上昇に対応した瞬時のインスリン分泌が起こらない状態のこと、言い換えれば、主に食後の短時間に多量にインスリン分泌出来なくなる状態のことです。
原因は大きく2つあるといわれています。
- 遺伝体質の場合。
- 糖毒性やカルシウム沈着などで膵臓にダメージを受けている場合。この場合は、血糖値を下げるなどで改善可能なことがある。
インスリン抵抗性 ( 2型糖尿病 )
感受性の低下、インスリンの効きが悪くなっている状態。大量にインスリンを分泌することで何とか血糖を下げようとするのですが、細胞でインスリンが利用できない状態。
この状態が長く続けば膵臓の疲弊・細胞数の減少となります。血液は高インスリン血症となり、多量のインスリンが肥満を助長し、高脂血症、高血圧、動脈硬化などへと進行します。
糖質や脂質の摂取を控えたカロリー制限によるインスリン抵抗性の改善が、2型糖尿病治療の正道。その上で、食後血糖を抑える(急上昇を避ける)ことが心血管疾患のリスクを下げることになります。
- インスリン抵抗性は、NIDDM(2型糖尿病)の主要な要因。
- 糖質より脂肪摂取の過剰が、インスリン抵抗性を亢進させ、II型糖尿病を招くと考えられている。
- インスリン抵抗性は、肥満に多い。
- インスリン抵抗性は、脂肪細胞に脂質(中性脂肪)が蓄積した際に、それ以上、脂質が蓄積しないように、インスリン感受性を低下させ、細胞内へのブドウ糖取り込みを抑制する、生理的な防御反応と考えられている。
- インスリン抵抗性は、遺伝・肥満・運動不足・高脂肪食・ストレスなどの原因で、筋肉・肝臓・脂肪組織で起こる。
- インスリン抵抗性と血中のアディポネクチン濃度の低下は非常に相関していて、アディポネクチン濃度はインスリン抵抗性の指標となっている。
- アンジオテンシンII(AII)は、は、インスリン抵抗性の一因。グルコースの骨格筋内への取り込みを抑制するもので、ACE阻害剤は、AIIの産生を抑制し、インスリン抵抗性を改善する。
- TNF-α、遊離脂肪酸は、インスリン抵抗性を引き起こす。
- ファーストフードに多く含まれる「飽和脂肪酸」はインスリン抵抗性を起こしやすい。
- リノール酸を大量に含む紅花油はインスリン抵抗性を起こしやすい。
- ストレス:ストレスによって、副腎髄質などからアドレナリンが分泌されると、脂肪組織でホルモン感受性リパーゼ(HSL)により中性脂肪が分解され、血中に遊離脂肪酸が増加する。
その他の原因
上記以外に、遺伝子異常や内分泌疾患、膵臓疾患などの疾患が原因となっている場合や 妊娠中に発生または初めて認識された耐糖能低下(妊娠糖尿病)があります。(割愛します)
インスリン拮抗ホルモン
インスリンの血糖値を下げる作用と相反する作用を持つホルモンのこと。血糖値を上昇させます。交感神経系から放出されるエピネフリン、グルカゴン、コルチゾル、成長ホルモンなどがある。
糖尿病を発症していない境界型で特に注意したいストレス。日常生活での精神的ストレスは血糖値上昇の原因となるのですが、たとえば外科手術では「外科的糖尿病」といわれる疾患があり、外科手術から受けるストレスが交感神経を刺激、血糖値を上げるホルモンを放出するものです。
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