血糖値マメ辞典
注意:同じ内容を表現違いで記載している場合があります
このページでは血糖や血糖値を理解する上での用語やキーワードを簡単にまとめています。
| 用語 | 内容 |
| グルコース(ブドウ糖) | ヒトの全身の細胞ではグルコースからエネルギーを生産している。もっとも重要な栄養素ですが、過剰になると様々な疾患を引き起こす。 |
| 健康体の空腹時血糖値 | 前夜21時以降の食事が無く、朝食前に測定する値です。 健康体では食後に140くらいまでには上昇しますが、糖尿病では200以上となることもあります。 健康な体の空腹時血糖値は、 110mg/dl未満(70〜109mg/dl)程度です。 |
| 血糖値を下げるホルモン | 唯一、インスリンのみが血糖値を下げます。 反対に血糖値を上げるホルモンがあり、通常は、空腹時にグルカゴンの働きで血糖値が上昇します。この働きで、肝臓や筋肉に蓄えていたグリコーゲンを分解してブドウ糖がつくられ、血液に送り込まれます。「空腹感」はブドウ糖不足のサインなのです。 グルカゴンの他に、アドレナリン・成長ホルモン・コルチゾールが血糖値を上昇させます。 |
| 血糖値を上げるホルモン | インスリン拮抗ホルモン、または血糖上昇ホルモンと呼ばれるものです。グルカゴン、アドレナリン、エピネフリン(アドレナリン)、糖質コルチコイド、成長ホルモンなどが知られている。これらは、低血糖になると順次働きはじめるホルモンですが、速効で血糖値を上げるにはブドウ糖を摂取します。 |
| インスリン | 膵臓にあるランゲルハンス島(膵島)のβ細胞から分泌されるホルモンの一種。 健康な体では血糖値が上昇するとインスリンが分泌され、血糖値が一定の範囲になるように以下のような働きをしています。 ・炭水化物の代謝 ・骨格筋で、ブドウ糖・アミノ酸・カリウムの取り込み促進とタンパク質合成の促進 ・肝臓における糖新生の抑制・グリコーゲンの合成促進・分解抑制 ・脂肪組織における糖の取り込みと利用促進 ・脂肪の合成促進・分解抑制 ・腎尿細管におけるナトリウム再吸収促進作用 |
| グルカゴン | インシュリンとともに血糖値を一定に保つ作用をするホルモンで、膵臓ランゲルハンス島のA細胞(α細胞)で生合成・分泌されます。 グルカゴンは、低血糖のときなどに血糖値を上げるように働いていて、肝臓のグリコーゲン分解やアミノ酸からの糖新生を促進することで、ブドウ糖をつくります。 ・分泌を抑制するもの:高血糖、遊離脂肪酸 ・分泌を促進するもの:低血糖、アミノ酸 |
| 糖輸送担体 GLUT | GLUT:グルットと読みます。グルコーストランスポーター、糖輸送体のこと。1番から5番まであり、高血糖で4番のGLUT-4の活性が低下し、筋肉(骨格筋、心筋)、脂肪組織で、インシュリンが十分な機能を果さなくなります。運動をしているときは、インスリンではなく、AMPキナーゼを活性化することで、GLUT-4が使えるようになります。インスリン抵抗性症候群に運動が必要な理由がコレです。 |
| 膵臓のランゲルハンス島β細胞 | インスリンを合成・分泌しています。日本人は遺伝的にランゲルハンス島β細胞が弱い体質となっている人が多いといわれています。このため、欧米の白人ではインスリンの分泌障害が最初に始まり、次に抵抗性が表れるといわれていますが、日本人はこの2つが同時に現れることが多いそうです。 |
| グルコキナーゼ | 食後吸収された糖(グルコース)を含む血液は肝臓で、グルコースをグルコース6-リン酸にして、グリコーゲンにする準備をするのが、グルコキナーゼの役割です。 一方、筋肉ではグルコースにヘキソキナーゼが働きグルコースを細胞で利用している。グルコキナーゼのような酵素を糖輸送体(グルコーストランスポーター:GLUT)といい、インスリンとは異なる糖代謝経路となっています。 グルコキナーゼは膵臓β細胞と肝臓にしか発現しないもので、インスリンの分泌も調整している。グルコキナーゼに関係する遺伝子に変異が生じるとMODY型の糖尿病になる。(MODY型:若年発症成人型糖尿病。遺伝子の変異により発症、優性遺伝する。) |
| グリコーゲン | 肝臓と骨格筋で主に合成され、余剰のグルコースを一時的に貯蔵されたもの。多数のα-D-グルコース(ブドウ糖)分子がグリコシド結合によって重合している。 |
| グリセミック・インデックス | 炭水化物を食物として摂取すると、最終的にはブドウ糖に分解され、血中の糖分濃度、つまり血糖値が上昇するが、食物摂取から分解までの速度は食品によって異なっている。その速度を数値化したものを「グリセミック・インデックス」(GI値)と呼ぶ。食後血糖の急上昇を抑えるためにGI値が低い食品を選ぶことが望ましい。膵臓への負担が少なくなる。 |
| クレアチニン | 血液中に存在する老廃物の一種で、本来は尿中に排出されるものであるが、腎機能が低下していると、尿中に排出されずに血中に蓄積される。血中あるいは尿中のクレアチニンを調べることで、腎機能を調べることができる。 |
| ケトン体 | 血液中のブドウ糖が細胞や筋肉に取り込まれない、血液中のブドウ糖が極端に減ってしまう、などような、細胞や筋肉がエネルギー不足に陥ると、ヒトの体は、細胞中の脂肪やたんぱく質を代謝(燃焼)してエネルギーを生成するが、そのときに肝臓で副産物として生成され、血液中に放出されるのがケトン体である。 アセトン、アセト酢酸、βヒドロキシ酢酸をまとめてケトン体と呼ぶ。ケトアシドーシスは特に強い酸性を持つアセト酢酸、βヒドロキシ酢酸によって引き起こされる。 |
| 高インスリン血症 | インスリン抵抗性が招く高血糖を抑えるため、インスリンが過剰に分泌されている状態を指す。 |
| 糖新生 | 糖新生(とうしんせい、gluconeogenesis)とは、低血糖になるとグルカゴン(血糖上昇指令ホルモン)の分泌をシグナルとして、ピルビン酸、乳酸、アミノ酸(糖原性のもの)などから、グルコースを再生する経路のことである。糖新生のほとんどは肝臓で、一部が腎臓のおこなわれる。 糖新生は絶食によるダイエットが成功しにくい原因でもあり、また、糖新生が急激に起こったため高血糖をもたらす現象をソモギー効果という。 |
| ピルビン酸 | α-ケトプロピオン酸あるいは焦性ブドウ酸とも呼ばれる。糖が酸化したもの。窒素と結合すると「疲れ」のもととなる乳酸を生じる。 |
| 膵α細胞 膵臓のα細胞 | 低血糖時にグルカゴンを合成・分泌するところ。グルカゴンにより糖新生が始まる。また、膵臓のα細胞にインスリンが入ると直接グルカゴンの産生を抑制する。 |
| 高血糖 | 血糖値が正常レベル(〜126mg/dl)より高い状態。ただし、具体的な数値によって定義されている訳ではありません。 個人差もあるが約300mg/dl以上で口渇や多尿・瀕尿などの症状となり、多少の高血糖(200mg/dl前後)では自覚症状が少ない。高血糖は疾患名となっている。 |
| 高血糖症 | 糖尿病=高血糖症とする見方。「糖尿病」という呼び方は病態(高血糖の状態)の正確な認識に不適切、および、泌尿器系疾患とは無関係であることによるもの。 |
| 糖尿病性ケトアシドーシス | 1型糖尿病患者に多く、血液中のケトン値が高くなり血液が酸性に傾く状態をいう。意識障害やクスマウル大呼吸と呼ばれる呼吸が特徴。ケトンは、インスリンの働きが悪くなると体脂肪からブドウ糖をつくるようになり、このときできる窒素化合物は老廃物です。通常では尿として排出されます。 |
| インスリン抵抗性 | 血中のインスリン濃度に見合ったインスリン作用が組織細胞で得られない状態をいい、細胞にインスリン抵抗性があると血糖値が上昇する。ちなみに、メタボリック症候群のことをインスリン抵抗性症候群とも言う。 |
| 耐糖能 | 上昇した血糖値を正常に戻す能力のこと。 耐糖能は、インスリンの分泌反応・分泌量・作用によって決定される。 |
| 尿糖 | 血糖値がおよそ180mg/dl で尿に糖が混じる。尿糖は糖尿病の原因ではなく結果として現れるもので、尿糖試験紙で簡単に調べることができる。 |
| 腎臓の尿細管 | 腎臓の尿細管ではグルコースの再吸収が行われる。 |
| 低血糖 | 血糖値が、 |
| 約80mg/dL 以下で、インスリンの分泌が極端に低下する | |
| 約65〜70mg/dL で、グルカゴン、アドレナリンが大量に放出され始める。 | |
| 約60-65mg/dL で、成長ホルモンが放出される。 | |
| 60mg/dL 以下で、最後の血糖値を上げるホルモンコルチゾールの分泌が亢進する。 | |
| 50mg/dl 以下では大脳のエネルギー代謝が維持できない。 | |
| ヘモグロビンA1c:HbA1c | 過去1〜2ヶ月の血糖値の状態がわかる値。糖尿病診断の指標の1つ。 |
| 自己血糖測定 | SMBG (Self Monitoring of Blood Glucose) 特に1型糖尿病の場合、より良好な血糖コントロールを行うには1日に数回以上のSMBGが必須となる。 ・日常生活と血糖値の相関関係をある程度予測可能になる ・きめの細かい適切なコントロールが可能 ・急性合併症を防止することができる ・上記の事柄は慢性の合併症予防につながる |
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